「綿」にかけた男 梯禮一郎・著 現代書林発行

綿の真実を、綿一筋の半生を、まごころこめてお伝えしたい。

教科書では語られることのない
生きた歴史の哀歓が聞こえてくる!

中野孝次氏 推薦

九州の田舎の小さな綿工場の家に生まれ、大正から昭和・平成へと激動の時代を、戦争、別離、会社倒産の危機など幾多の苦難を乗り越えて、綿の仕事ひと筋、時代とともに愚直に生きた一庶民の感動の記録。

推薦のことば
梯禮一郎氏をわたしはその作られた寝具を通じて知った。氏がわたしの『清貧の思想』を読み、自分の作る寝具こそその思想の実現と信ずると送ってこられたのであった。わたしは用いてたちまち魅せられ、今やそれなしに過ごせぬ毎日である。今度その梯氏が八十年の生涯の自伝を書かれた。これは本物作りを使命とされた氏の生涯の記録であるのみならず、激動の時代を生きた一日本人の貴重な証言である。ひろく世に推薦したい。
 作家 中野孝次

 大正から昭和、そして平成へと、激動の時代を生きてきた私たちの世代は、赤紙一枚で戦地に駆り出されました。親兄弟、友人などかけがえのないたくさんの人間を戦争で失い、命を拾った私たちは、戦後の廃櫨の中から必死になって立ち上がりました。(中略)貧しさの中でひたむきに生き、人と人との温もりを大切にするアジアの人 々に、日本人の心は決して死滅したわけではないことを示すのが、私たち老骨に課せられた最後の使命かも知れません。
(「まえがき」より)
販売価格 1,200円(税込)
購入数


Calendar

2024年4月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

営業時間9:00〜17:00

※土日祭日、年末年始、ゴールデンウィーク、夏季休暇は除きます。

Top